より良い人間関係を築くために

介護の現場では介護職はもちろん、医師や看護師、ケアマネージャー、作業療法士など、様々な役割を持つ人々が力を合わせることが不可欠です。しかし、多様な職種と関わる中では、人間関係の悩みも生じやすいものです。人間関係がスムーズにいかない原因は、単に互いに性格の不一致があるからかもしれません。しかし、簡単にそう割切るのではなく、他職種の仕事についてあまりに知識がないことも原因ではないかと考えてみるのも必要でしょう。指示やお願いをするにしても、されるにしても、個々の役割や状況に無頓着だと、どうしても摩擦の要因になりかねません。「あの職種は私たちの仕事を全然理解してなくて困る」という愚痴を耳にする機会はそれほど珍しくもないでしょう。

他職種についての理解を深める手段として、資格の勉強をしてみるのは効果的なものです。医師や看護師はさすがに難しいですが、看護助手、作業療法士、ケアマネージャーの資格は通信講座も豊富に存在しています。サポート体制もしっかりしていますし、通信制なので空いた時間や休日に自分のペースで勉強を進めることができるので挫折もしにくいものです。他職種についてより深い知識を身に付けられれば、「なぜそれをやっているのか」の背景まで見えるようになります。こうなると、相手の立場に立った言動や行動をしやすくなるでしょう。他職種から信頼してもらえる機会にもつながりますので、人間関係の改善にも効果を発揮します。